今年もこの日が来ました。

皆様、こんにちは、Yumikoです。春がもうそこまでやってきていますね。そろそろ明るい服を着て、お出かけしたくなるころですね🌸🌸🌸
私は、次女の大学受験、引っ越しの準備、色々することが目白押しで、なかなかゆっくりした外出を楽しむこともできていません😊💦

今日は3月11日。あの、信じられない映像を見て「何の映画かな?」と勘違いして、数分後に、実際に東北で起こっている津波の映像だとわかって愕然とした日から、もう13年経ちました。

いつも、3月11日のレッスンは、震災をテーマにした教材を作ります。

私は小さい頃、福島県いわき市に住んでいました。言葉は荒いけど、みんな根っから優しくて、おおらかで、大好きな町でした。生まれてからすぐいわきに引っ越して、そこからずっといわきっ子。「んだっぺよ~~」が標準語だと思っていました。
雪が降れば、クラスのみんなで、授業中に雪合戦。終わったら教室の中の大きなストーブの周りにみんなで集まって、凍え切った体を温めました。その時の友達の真っ赤な鼻、今でも忘れません。

ところが、2011年3月11日。テレビをつけていなかったので、地震のことは知らずにいました。
午後、幼稚園から帰宅してきた娘と、リビングでテレビを見ようとつけたその時でした。

最初は「こんな時間に何の映画だろう?」と思ったほど、激しく「町の中を」流れる水の映像でした。そしてその直後、それが今、東北で起きている実際の映像だと知り、言葉が出ませんでした。それに続き、原発事故が起きました。

あれから13年、以前ほど、ニュースも多く見なくなった気がします。
今朝、毎日、自分の勉強で続けている「朝活」で、震災関係の記事を探しましたが、それほどありませんでした。
それでも、やはり、今日のレッスンのために、記事を探します。なぜ、これを続けているのか?少しだけお話しさせてください。

10年前くらいになるでしょうか。震災が起きて数年たってから、当時福島で家族ぐるみで仲良くしてくれたおばちゃんが、ご家族と一緒に鹿児島に初めて来てくれたのです。
正直、何から話していいのかわからずにいたのですが、昔と変わらない、明るいおばちゃんの顔を見て、とっても安心しました。そして昔と全然変わらない会話に、ふと、私も心が緩んでしまい、何も考えずに「おばちゃん、なんでそんなに明るいの?」と聞いてしまったのです。すると、

「明るくしてねがったら、いきていけねえがら」

と。私はその答えに凍り付きました。なんて不用意な質問をしてしまったのだろう。
おばちゃんたちは、その後も、様子を変えることなく話をしていましたが、私は居場所がなくなって退席しました。

きっと、私達には想像もできないような思い、障害を乗り越えながら生きている、そんな人たちがまだまだたくさんいるんだ、そう感じました。
そしてその状況は13年経った今でも、続いています。

13年経って、町が復興がされてきているように見えても、そうではない場所、人の心、はまだまだ存在します。
でも、今となっては、それは「大勢の中の一部」としてしか、カウントされなくなってしまいました。おばちゃんが抱えていた物語は、おばちゃんだけが持っていたのではなく、数えきれない数の物語、思い出、ストーリーを、おばちゃんと同じように持っている人たちがいた、いるはずです。
そして今、それと同じ状況が、ウクライナやイスラエルでも起きています。震災ではないけれど、一人一人のストーリーが失われていく、ということ。
そのひとつ一つに、少しずつ、スポットライトが当たらなくなってきている、ということ。

「震災を経験もしてないくせに」、「本当の苦しみなどわからない」、その通りです。私は実際、九州に住んでいて影響はありませんでしたし、福島の方たちが経験した恐怖と全く同じものを、心の底から感じ取ることはできません。

それでも、教材を作って、レッスンを行います。
人間は忘れる生き物です。13年前の震災のことを、毎日思いながら生活はできません。でも、一年に一度でいいから、同じ日本で起こった悲劇について思い出して、考えて欲しい。オンラインでしかできませんが、できる限りの情報を集めて、今の状況を、若い世代の人たちに伝える。私ができる、「英語を通して」という形で、です。

私のレッスンはほんの数十分、小さな出来事に過ぎません。
でも、そういう場面があちこちに準備されているとしたら?いろんな大人が、少しづつ、若い人たちに考えるきっかけを与え続けたら?
きっと「風化」していかないと信じています。そして私たちが想像するよりはるかに力強い「若い力」たちは、きっといい解決策を見つけていくはずです。おばちゃんたちの、ひとつ一つの物語が消されてしまうような、そんな悲しい出来事が、将来、二度と起きないように。
私は、英語レッスン、という形で、ものすごく小さいけれど、社会貢献ができたらいいなと思っています。

未だに、福島第一原発の廃炉計画は進んでいないし、処理水放出で、中国が日本からの海産物の輸入を禁止し、経済的に影響を受ける人もどんどん増えています。13年も前の事故??ではありません。今もなお、現在進行形の事故です。

そんな思いで、これから、教材を作成します。レベルに合わせてる作るのはとても大変で、難しいですが、少しでも、若い世代の人たちに、何か感じでもらえたなら、光栄です。今日は先生のわがままにつきあってね、みんな(笑)

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